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茨城県で幕府御用達の
織物として発達、本場結城紬

原始的な製法で今なお受け継がれる本場結城紬は、高い評価を受ける高級織物です。見栄えとしては、そこまできらびやかでもありません。それどころか、抑えめの風合いが基本となっており、ある種地味ですらあります。ですがそこには、大人の品格や歴史が詰め込まれており、紛れもない高級感を感じさせてなりません。その証拠に、現在では国指定の重要文化財として、またユネスコ遺産として、国内外で丁重に扱われています。

本場結城紬の製法は、雰囲気のシンプルさと異なり決して単純でもありません。工程は計31にも及ぶほどで、職人の根気と技術が欠かせない織物です。主には、糸つむぎに始まり、管巻き・綛あげ・図案制作・成経・墨付け・絣くくり、叩き染め・下ごしらえ・地機織り・反物・糊抜きといった工程となっています。茨城県本場結城紬の組合においては、地機織り体験イベントも定期的におこなっているようなので、興味があるようであれば参加しておいて損はないでしょう。

そしてその工程のどれもが、今なおすべて手作業という点も特長的でしょう。真綿の手紡糸で経糸・緯糸をこしらえ、原始的な地機によって織り上げられていきます。それだけに、製作日数も結構かかります。無地であれば2週間あまりですが、百亀甲をこえるこだわりの逸品であれば、200日を要することもあるそうです。

高級織物だけに、基本的には上質な反物としての制作が主なようです。ですが体験イベントなどでは、お試し版ともいえるコースターやテーブルセンターづくりもおこなっています。伝統を重んじつつ、それでいて文化を途切れさせないためにも柔軟な変化を受け入れるところ、さすが長年継承される技術であるといったところです。

本場結城紬の歴史は、奈良時代に遡ります。一説に、現在の名称がつけられたのは室町時代といわれており、現結城地方で勢力を強めていた豪族結城氏が幕府に献上していたことから、結城の二文字が入ったそうです。当時からすでに高級絹織物として重宝されていたそうで、その上質さをまとえば、きっと当時の空気感すら味わえることうけあいです。

絣模様を基本とする
茨城県石下に伝わるいしげ結城紬

いしげ結城紬は、茨城県常総市石下地区を中心に生産されていることからその名がつけられています。もともと茨木県が織物と縁の深い地域であった中、独自に発展を遂げた絹織物となっています。絹にもさまざまな種類がありますが、その中でもいしげ結城紬は、紬織物に仕上げ、さらには優しくあたたかい風合いに仕上げているため、高級素材でありながら馴染みやすく感じられてなりません。

独特の風合いを生み出している理由は、真綿をひとつひとつ手作業で紡ぎ出していることにあります。とはいえ、完全に人力ばかりでもないのがいしげ結城紬の大きな特徴です。真綿の質感を損なわないよう、繊細な作業は職人がおこないつつ、かつ素材に影響しないながら手間を要する部分には動力を取り入れるといった、効率的な手法を採用しています。これにより、上質な紬でありながら、手の届く価格帯にて展開するという独自のアプローチで存在感を示しています。

またいしげ結城紬は、柄も特徴的です。上質な紬織物に伝統的な柄を染色することによって、さらなる魅力を引き出しています。そしてこの作業もまた、型紙を使うことで効率化しています。何かと手作業が美徳とされる工芸業界ですが、型紙にもまた、美しい図柄を安定的に表現できるという大きなメリットが伴っています。特長のひとつに、他なりません。

いしげ結城紬は、かつて茨城県の石下地区が結城郡であった頃から積極的に織られていました。茨城県の紬といえば本場結城紬が代表的ですが、南部石下町付近で発展したものは、特別にいしげ結城紬と名付けられています。上質でありながらも大量生産が可能という特長を活かし、当時から実用呉服として重宝されていました。

ですが、より安価かつ機能性に優れたウールが広まり出した昭和中期頃を迎えると、次第に勢いは衰えてしまいます。そこでいしげ結城紬は、あえて素材である絹のグレードを100%に高め、高級路線による売り出しに注力しはじめました。結果、指定無形文化財に指定されるほどの評価を得るに至り、大きな成功を収め今日に至ります。

茨城県の職人魂が生んだ
染色技術、水海道染色村 きぬの染

織物工芸はさまざまにありますが、水海道染色村 きぬの染は一風変わった存在となっています。まずこれは、一定の工芸品の名称というわけでもありません。水海道染色村で作られる染色品全体をきぬの染と呼んでいるのです。そのため、種類はひとつに留まらず、あらゆる作品が世に送り出されています。

水海道とは、茨城県の現常総市を表しいています。実際、常総市には染色村という施設が設けられており、ここで制作や工房の運営、染色体験の提供などをおこなっています。染色は一般の人にとってなかなか気軽に触れられるものでもありませんが、ここを利用することにより、気軽な体験をおこなうことができます。

施設運営と聞くと、少し伝統的なイメージは薄まるかもしれません。商業的な印象が大きく、作品づくりは二の次のようにも思えることでしょう。ですが、その心配は必要ありません。そもそも水海道染色村自体、伝統ある染色技術の職人が集まって築き上げた存在であるため、技術や生み出される作品は確かです。それこそ、平成18年には茨城県郷土工芸品の認定を受けるほどです。

主な制作物としては、手描き友禅や藍染、ろうけつ、江戸小紋などがあります。本格的な着物に描いたものもあれば、ストールや照明、タペストリー、またアーティスティックな作品など、伝統に縛られ過ぎることなく、幅広く手掛けています。技術体験イベントは、決して珍しくありません。ですが、伝統工芸の体験となれば、とても貴重な経験となることでしょう。日本古来の文化に触れられるという意味で、水海道染色村の体験は特別な思い出になること必至です。

現代的な試みではありますが、水海道染色村が誕生したのは結構古く、昭和36年までさかのぼります。東京在住の有志で集まった染色家120名が、水海道の地を選んで村を建設したことがきっかけであったそうです。まさに、職人魂が生んだ新たな風潮といいましょうか。水海道染色村 きぬの染、注目の価値ありです。

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