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重要無形文化財にも指定される
宮城県の高級織物、仙台平

文化として伝わることの多い伝統的な工芸品ですが、仙台平については少し異なります。仙台市内に構える、ただ一つの会社のみで作られる特別な絹織物として生産し続けられています。仙台平の特徴は、とにかく高級感のひとことでしょう。絹織物自体高級なジャンルに位置づけられますが、仙台平は堅牢かつ重厚、そして光沢を伴う見るからに上質といった仕上がりとなっています。

独特の質感は、練糸の経糸と撚りのない生糸を濡らして打ち込む緯糸のそれぞれによって生み出されます。打ち込みを強くおこなうことで、張りのある、しなやかな織り上がりが実現されています。この特徴が特に生きるのは、袴です。豊かな張りは座ったときの優雅な膨らみを生み出し、かといってシワがつきにくいため、立ったときにはなめらかに折り目が立ち美しく整うのです。

この上質さは、本物を知る高貴な人物に広く好まれています。たとえばノーベル文学賞を受賞した高名な文豪は、仙台平を身に着けて栄えある賞の授賞式に出席したといわれています。その他にも、伝統を重んじる歌舞伎役者や相撲界の著名人にも、広く重宝されているそうです。

仙台平の特徴は、質感だけでもありません。上質さを視覚で伝える、染めについても外せません。落ち着いた色合いでありながら、複数の色を絶妙に合わせることで、繊細かつ上質な風合いをかもします。染色に草木染めを採用している点も、大きく影響していることでしょう。いずれもやさしい色味であるため、主張し過ぎず落ち着いた高級感を感じさせています。

起源は諸説ありますが、一説には17~18世紀初頭にかけて仙台藩のお抱え織物師が考案したと伝えられています。以後、歴代藩主の御用織物として手厚い庇護を受けながら、高級織物として伝え続けられていきます。

冒頭の通り、現代ではただ一社のみが製造をおこなっています。その職人は、先代と共に重要無形文化財技術保持者として、人間国宝としても認定されています。宮城県のため、そして日本のためにも引き継がれ続けるべき伝統だけに、これからも目が離せません。

さらっとした肌ざわりが心地よい
宮城県発祥の若柳地織

若柳地織は、2018年現在もなお製造が続けられる、宮城県伝統の織物です。宮城県若柳地区で作られていることが名称の由来となっており、郷土のぬくもり感じられるやさしい質感が好評を博しています。1985年には宮城県伝統的工芸品の指定も受けており、名実共に宮城県に根付く工芸として高い評価を得ています。

若柳地織は、木綿織物となっています。木綿のさわやかさ、そして繊細かつやや粗目に仕上げた織りによる通気性が、さらっとした使い心地を感じさせてなりません。安価なハンカチやタオルなどでは出せない上質な手触りは、くせになること必至でしょう。

伝統的工芸品でありながら、若柳地織には通気性と肌ざわりに秀でているという実用性が伴うため、現在でもあらゆる商品づくりに役立てられています。たとえば、さわやかさが欠かせない作務衣、シャツ、ジャケットといった着衣や、味わいある質感が映える綿入れ半纏、その他、巾着や小銭入れ、名刺入れといった小物などです。木綿は涼しげな素材であるものの、だからといって夏場だけに重宝する存在というわけでもありません。冬場もまた保温に優れるという特長を伴うため、綿入れ半纏などの防寒着にも最適なのです。その他、若柳町商工会こと現若柳金成商工会事業にて作られたオリジナル織舟渡しは、天皇陛下がご購入された商品としても名高い品となっています。

特別な質感を生み出す理由は、若柳地織業者で使っている織機にあります。現在、若柳地織を作る業者は若柳地区に立地する明治末期創業のわずか一軒のみとなっているのですが、ここで使用している鉄製小幅動力織機は、とても特別な機械です。というのも、現代では世界を股にかける自動車メーカーの創設者が1915年に発明した、骨董価値すら見いだせるような機械であるためです。古い機械だけにメンテナンスも大変とのことですが、他では出せない味わいを表現できる唯一の機会として、なお現役で使い続けています。織りはもちろん、色合いや縞の出し方にもぜひ注目してください。

宮城県仙台で発達した
型染め技法、常盤紺型染

常盤紺型染は、宮城県に古くから伝わる染め技法です。その名の通り型染めになっており、多種多様の模様に仕上げることができます。名前の由来は、もとは藍のみを使っていたからだそうです。紺色のみの型染であったのです。ですが時を経て、藍以外にもさまざまな色をもちいるようになったため、次第に常盤型とも呼ばれるようになっていきました。現在では、こちら常盤型の方が一般的ですらあるかもしれません。

常盤紺型染の模様は、主に糊と型を使って作っていきます。これにより、絣模様や絞り模様を渋紙に掘り抜いて生地に描いていきます。もともと絣や絞りは織物における定番的な技法でしたが、一包で技術や手間が必要になるため、決して量産できる代物でもありませんでした。ですが、それを型染めで再現することで、大量生産が可能になり好評を博していったのだそうです。

近年においては、デザインもかなり広がりをみせています。本来の味わいを現在に伝える伝統的なものから、グラフィック風の今を感じさせるデザイン、キャラクターが登場するかわいらしいものまでさまざまです。このような複雑なデザインが再現可能なのも、やはり型染めという特殊な技法を使っているからこそといえるでしょう。伝統的でありながら、古くさいばかりでもないので、若者にも親しみやすいのではないでしょうか。あらゆる面で重宝する手ぬぐいから、風呂敷、小物類、おしゃれ着まであらゆる品が展開されています。

そんな常盤紺型染のルーツは、実は宮城県でなく秋田県にあります。秋田県の横手という地域は、糊のルーツがある場所として知られています。従来のうるち米や大豆を使った糊に代わる、安価で手軽な白土糊が誕生しました。ですがある時期、そんな白土糊の考案者が宮城県仙台市に拠点を移します。これにより、糊の技術が宮城県に伝わり、常盤紺型染の誕生へとつながったのです。第二次世界大戦を境に服飾品製造は減少していきましたが、近代に入りまた復刻され、価値も見直されつつあります。

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