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着物買取業者ランキング【おすすめ3選】

長野県に伝わる様々な
着物のリメイク術

昔はフォーマルな場面だけでなく、普段着としても着物は日本人の日常生活の中でなくてはならないものでしたが、洋服が主流となった現在では着物を着る機会というのはかなり少なくなってしまいました。家族から受け継いできたけれども着ることがなく、たんすの中で眠ってしまっているという着物も少なくないでしょう。長野県内には、古くなったり着る機会がなくなってしまった着物をリメイクして洋服や可愛らしい小物へ変える職人さんがいます。

現代の服はそのほとんどが既製品ですが、自分で服をデザインし、服を仕立てていくのが洋裁師の仕事です。洋裁師は新しい生地から服を仕立てることもありますが、古着をリメイクすることもあります。長野県内には、着物の古着をリメイクして美しいドレスやワンピースとして蘇らせる職人さんがいます。リメイク前の古い着物には着物特有のやさしさや美しい柄があります。美しい柄を活かしてデザインを行い、丁寧に糸をほどいたり生地を洗ったりします。そして100年前の着物もひと手間かけて美しい洋服へとよみがえらせて行くのです。

着物の中にはちりめんと呼ばれるやわらかく肌触りのよい生地を使って作られたものもあります。ちりめんの生地は横糸に強いよりをかけて織られており、表面に細かい凹凸があるのが特徴です。主に高級な呉服や風呂敷などに使われる生地ですが、余った小さな布を使い人形やおもちゃなどを作ったものがちりめん細工です。現在でもちりめん細工は手芸の中でも人気がありますが、その歴史は古く江戸時代後半頃から続いていると言われます。

古くなったちりめんの着物のやさしい手触りとあたたかさを活かして小物にリメイクする職人さんもいます。ちりめんの生地は裂けやすいため裏地をつけ、小物の形に合わせた型紙で切り抜きます。縫い合わせる時も縮みやすいので力加減に気をつけながら作業を行います。仕上げに頬紅や刺繍などで模様や表情をつけると、古くなったちりめんの着物が小物入れや袋など様々な物へと生まれ変わります。

長野県に伝わる
信州手描友禅の魅力

長野県で江戸時代から発展してきた名産品に信州手描友禅があります。県の伝統的工芸品でもあり、長野市・上田市・松本市・飯田市といったそれぞれの城下町を中心にして発展してきました。戦国時代が終り、安定した平和な江戸時代が訪れると各地で庶民の文化が発達していきます。同時に江戸や京都などの都市との交流も盛んになると、信州地方の諸藩でも美しい工芸品が盛んに作られるようになりました。信州手描友禅はその中でも他の地域に伝わる染物とは異なる特徴的な品物です。

信州手描友禅の最大の特徴は、天然素材から抽出した染料を用いて手書きで染色していく技法です。ヒメヨモギなどの草木を煮出した染料を絵の具のように刷毛で塗っていくのですが、通常天然素材から取った染料は生地に定着させることが難しく、この技法こそが信州手描友禅独特のものとなっています。化学染料にはない、やわらかで深みのある独特な色合いが美しさの魅力です。

信州手描友禅は様々な工程を経て形になっていきます。まずは生地に下絵を描く前に着物にした時に模様に狂いがないよう、生地幅を一定にする「地めし」や仕上げ寸法に「仮縫い」を行います。

次に、「下絵」の工程に移ります。生地の上に、水で洗うと消える青花液という露草の花からできる液を使い下絵を描きます。染料のにじみを防ぐ為、糯糊(もちのり)などを線に沿って置く「糸目糊置き」を行ったらその内側の模様部分に筆で色をさしていきます。この工程を「友禅さし」と呼びます。その後、蒸し釜を使って120度の蒸気で染料を固着させる「むし」に移ります。

次に「ふせ糊置き」という、模様の部分に染料が入らないよう糯糊で覆う作業を行ったら生地の地の色を染める「引き染め」に移ります。引き染めでは大型の刷毛を使って染料を均一に生地へと塗っていきます。大小の刷毛を使い分けて色をぼかすなど、熟練した技が必要とされる工程です。

その後再度「むし」を行い色を固着させ、「水洗い」、生地を最初の状態に戻す「整理」を行い、仕上げに金銀などの箔をつけたり模様を補正する「模様仕上げ」を行って完成します。

熟練した職人技によって作られる
あたたかさ、伊那紬の魅力

長野県は古くから養蚕業が盛んな土地で、南に位置する伊那谷地方では独特の伊那紬と呼ばれる紬織物があります。諏訪湖を源流として流れている天竜川沿いには18世紀初めには養蚕業が盛んに行われていたと言われており、京都や名古屋などに出荷されていました。伊那紬はこうした養蚕業を行っている時に出る、出荷できない破れた繭などを使って自分たちが着るための織物を作ったのが始まりだと言われています。

伊那紬は良質な生糸に「玉繭」と呼ばれる通常よりも大きな繭から取られる玉糸、真綿から紡いだ紬糸など様々な素材を組み合わせ、手作業で織られています。1975年には伊那紬の他に松本紬、上田紬、飯田紬を合わせた信州紬が伝統的工芸品として経済産業省に認められました。しかし長野県内の養蚕業は規模が小さく、大きく発展することもありませんでした。そのため伊那紬の生産量も少なく、昭和50年代には120軒ほどあった工房も現在では1軒のみとなっています。

伊那紬の特徴は地元で採れたりんご、やまざくらなどの樹木や植物を使った染料が使用され、高機(たかはた)と呼ばれるこの地方で古くから使われてきた機械で織られます。経糸(たていと)には生糸を、緯糸(よこいと)には真綿から作られた手紬糸を用いており、経糸はしっとりしなやか、緯糸は使われている真綿のやわらかくあたたかい手触りが合わさって丈夫な織物になります。手織りの特有のやさしい風合いがあり、着物の他にも現在ではマフラーやネクタイなどの小物も作られています。生産量は少ないながらも豊かな色合いとやわらかな手触りが伊那紬の魅力として愛されています。

伊那紬は格子や縞模様が多く、特に草木染の工程では二度と同じ発色のものは作れないといわれるほど繊細な作業が必要となります。熟練した職人の技が長い年月をかけて引き継がれてきており、伊那紬は多くの人に愛されながら今後も代々受け継がれてほしい伝統的工芸品の1つと言えるでしょう。

買取エリア

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