着物買取.net

着物買取業者ランキング【おすすめ3選】

山梨県から発信される
古さと新しさの融合甲斐絹

山梨県は、あらゆる工芸が盛んな地域です。宝石産業や加工に始まり、皮革や織物など、その範囲はかなり幅広いです。その中でも近年特に勢いを感じさせる存在となっているのが、甲斐絹です。読みは「かいき」で、山梨県の旧名である甲斐と存在の絹が合わさった名称となっています。

甲斐絹には、古くから伝えられる伝統的な柄があります。ですが、それに縛られないのが近年の甲斐絹となっています。絹素材と伝統的な染色を再現しつつ、時代に合ったもの、それどころか時代の先をゆくといっても過言ではないスタイリッシュなアイテムなどを積極的に生み出しています。

主に制作にかかわっているのは、歴史有する山梨県内4つの会社です。それぞれ、服地・オーガニックコットン製品、座布団生地、傘地・傘・服地・ストール、ネクタイ地・ネクタイと異なる商品を製造している会社です。それぞれの個性をもつ4社の代表が集い、山梨県の伝統的な工芸である甲斐絹を復活させる、そんな企画が現代の甲斐絹の中心となっています。実際、各社の強みである製品に甲斐絹を活かして、座布団やネクタイ、ストール、傘といった現代的な製品を誕生させています。まさに、古さと新しさの融合された、伝統的でありながらまったく新しい展開ともいえるでしょう。

甲斐絹の歴史は古く、現在から約400年前にまでさかのぼるそうです。オランダ南蛮船によってもたらされ、すでにこのときより「かいき」と呼ばれていました。ですが意味合いはさまざまで、海気・カイキ・改機・海黄・海機など、あらゆる漢字やカタカナをあてた読みが記録されています。特に使われたのが海気であったそうですが、以後年月を経て、現代の甲斐絹に発展していきました。特に明治期からは県の一大産業として位置づけられ、昭和初期まで盛んに製造されていました。

ところが、第二次世界大戦によって絹が激減したと同時に、世の中の流行も変化を遂げ、次第に需要は減っていったのだそうです。そんな中、近年に至り、前述の4社が中心となって復活に力を注いでいます。山梨県産の絹にこだわり、甲斐絹ならではの上質を生み出しています。今後の展開に、期待がもたれてなりません。

山梨県に伝わる格子柄を
基本とする紬織物、郡内紬

紬は、古くから親しまれていた織物の中でも特に定番的な存在です。蚕のまゆから糸を取り出して、そこにひねりを加えて丈夫な糸に仕上げたもので作られています。繊細な職人の技術が欠かせません。

絹といえば、光沢が特徴的な高級感ある生地でしょう。そのため、今も昔も高貴な人物に好まれています。ですが一方で、気兼ねなく着にくいというデメリットも伴います。その点紬は、絹にもかかわらず特有の光沢をもたず、さらに渋い色合いが表現される、良い意味で主張の抑えられた絹織物です。だからこそ、広く好まれたのでしょう。

とはいえ、絹から作られているだけに、質に関しては心配無用です。丈夫で長く着続けられる、抑えめながら気品ある風合いに仕上がっている、また繊細な仕上がりは、世界でも有数の緻密さを誇る織物として名高いです。現代の感覚で着ても、きっと満足感を感じられるのではないでしょうか。

そこへきて今回の本題である郡内紬は、紬でありながらさりげない光沢を持ち合わせています。程よい光沢が、絶妙な印象を感じさせてなりません。郡内とは現代の山梨県都留郡を指します。その名の通り、郡内地方で産出されたことに由来しています。座布団や布団、夜具、また羽織りの裏地などとして重宝されています。

また忘れてはならないのが、特有の絵柄です。落ち着いた雰囲気が魅力の紬織物らしく、茶・黒・黄色といった抑えめの色合いを使った、太目の格子柄が基本とされています。シンプルでありながら品格を表現できる、大人の織物といったところでしょう。

歴史は古く、江戸時代の寛文年間にまでさかのぼります。絹素材でありながら着まわしやすい質感は人気を博し、盛んに織られていたそうです。そもそも養蚕が盛んであった山梨県の土地柄に合っていたのか、のちに県の特産にまで発展しました。工芸で知られる山梨県の、代表的な製品といえるでしょう。自分で着る分にはもちろん、お土産ものとしても喜ばれることうけあいです。

山梨県で現在もなお受け継がれる
織り技法、大石唐糸織

伝統的な織物に詳しい人としては、大石と聞くと定番的な印象を受けるのではないでしょうか。紬織物の代表格、大石紬で有名だからです。事実、大石唐糸織はかつての大石紬のことであるため、目にしたことがある人も少なくないことでしょう。紬を語る上で、外せない種類のひとつといえるでしょう。

大石唐糸織の大石とは、山梨県河口湖大石地方に由来しています。そもそも織物工芸が盛んな山梨県ですが、その中でも富士山臨む川口湖畔にて発展した種類がこの織り技法とされています。

織り方の特徴としては、中繭と玉繭の諸撚糸を使った技法である点です。この手法は、可良糸と呼ばれています。そのため、大石唐糸織であるわけです。さらに可良糸の由来は、緯糸と双糸を撚りかけすることに通じています。この緯糸の別名こそが、「からいと」であるためです。名前をひも解くと、何とも歴史が感じられてなりません。

大石唐糸織のこだわりは、織り方のみに留まりません。基本的に、素材となる絹糸自体も大石地区で生産されています。同地区産の玉繭や中繭を鉄釜に入れて、微温で煮ながら座繰りをしていきます。その後糸は石鹸液で精錬し、化学染料で染色をおこないます。かつては黄縞が定番でしたが、現代ではあらゆる色味をつかって製品が生み出されています。

着物製品が多いですが、座布団や布団地にも採用されています。絹素材特有のなめらかな肌ざわり、そして品のある光沢は、何とも高貴な気分にさせてくれることでしょう。昔ながらの織物でありながら、現代もなお広く好まれています。

川口湖畔では、1870~1744年の天保年間にすでに紬が広まっていたといわれています。そんな中、明治期に入って甲州唐糸織技法が導入され、大石唐糸織が誕生します。工芸に熱が注がれていたこと、また養蚕が盛んであったことも幸いし、今日に至り大きく発展を遂げていきました。仕上がりはもちろんのこと、製法も今なお昔のまま引き継がれているそうです。上質な肌ざわりに、山梨県の奥深さを感じてみてください。

買取エリア

上野原市/大月市/甲斐市/北都留郡(小菅村/丹波山村)/甲州市/甲府市/中央市/都留市/中巨摩郡(昭和町)/西八代郡(市川三郷町)/韮崎市/笛吹市/富士吉田市/北杜市/南アルプス市/南巨摩郡(南部町/早川町/富士川町/身延町)/南都留郡(忍野村/道志村/鳴沢村/西桂町/富士河口湖町/山中湖村)/山梨市